備えあれば憂いなしこそが養生の基本 ♯014 頻尿や尿もれは、尿の貯蔵所と製造所の弱りが原因
今回は、
その事柄の原因や症状などの説明です☆
頻尿や尿もれは、加齢とともに増え、とくに40代以降でよく見られる症状です。
その原因は、筋力低下や運動不足による身体の弱り、女性の場合では妊娠・出産による骨盤の緩みなども影響します。
男性で多いのは前立腺の肥大によるものです。
養生医学では、頻尿や尿もれは、おもに【膀胱】と【賢】の問題として考えます。
養生医学で膀胱は尿を貯めておく場所で、賢は尿を作り出す場所です。
この2つの内臓が連帯して体内の水分コントロールを担っており、膀胱や賢が弱ることで、尿もれや頻尿が見られるようになります。
これには3つのタイプがあり、タイプによって対策も変わります。
1、脾胃(ひい)の弱まりタイプ
【胃腸が弱ると、回りまわって頻尿や尿もれの原因に】
養生医学で脾胃(消化系)は、飲食物から栄養やエネルギー、潤いを作り、全身に運ぶ役割をしています。
また、重力に負けて下垂しないように引っ張り上げる役割も持っています。
この脾胃の働きが悪くなると、栄養やエネルギー不足が起こり、賢や膀胱の機能が低下。頻尿や尿もれを起こすだけでなく、内臓が下がって膀胱や尿道を圧迫し、尿意を感じやすくなります。
このタイプは疲れやすく、声が小さく、元気がなく、食欲不振で、下痢や便がゆるいのが特徴です。
疲れると尿もれや頻尿が悪化するので、過労は禁物です。
脾胃に負担をかける油っこいものや味の濃いもの、甘いもの、生もの、冷たいもの、過剰な水分は控えるようにしましょう。
オススメは、もち米や御米、さつまいもなど、噛むとほんのりと甘いものです。
こうした自然の甘みには胃腸を養う力があります。
パンよりも、お粥やおこわの方が良いですよ^^
2、賢の弱りタイプ
【賢の弱りが原因は木の実を食べて】
養生医学において、賢は生命力の源を蓄える場所です。
加齢に伴って賢が弱ると、尿を出して止める力が弱まります。
更年期を迎える頃になると、こうした賢の機能が低下するので、男性でも女性でも尿もれや頻尿トラブルが起きやすくなります。
賢の機能が低下した場合、夜でもよく尿もれや頻尿が発生します。
また、賢は腰、耳、思考力や記憶力なども関係が深いので、賢が弱ると、腰痛や足腰の冷え、耳鳴りやめまい、記憶力や思考力の低下などもみられるようになります。
対策としては、賢によいとされる木の実など、実のものを食べること。
夜尿や頻尿にオススメなのは栗です。
試しに食べてみてくださいね。
その他は、ぎんなん、クコの実、くるみ、松の実もオススメです☆
3、温める力が弱い冷えタイプ
【冷えによる頻尿や尿もれはとにかく冷えを回避!】
寒くなってくると汗をかくことが少なくなるので、膀胱には尿がたまりやすくなります。
頻尿や尿もれが、夏よりも寒い時期に多く見られるのはこのためです。また、日頃から冷え性の人はこの傾向が強くなります。
このような温める力が弱いタイプは、普段からとにかく冷やさないように心がけること。カイロなどを腰に貼るなどして冷えを遠ざけてください。
足湯や腰湯も良いですね。
湯船がない、湯船につかる時間がないという人は、洗面器に湯を入れて足をつけながらシャワーを浴びてみてください。滑るので座って行ってくださいね。
食材では、しょうが、ねぎ、シナモン、にんにくなど温めるものを積極的に摂りましょう☆
前立腺の肥大を緩和させるのに効果のあるハーブが下記です☆
【ネトル(西洋イラクサ)】
詳しい情報は過去のハーブ記事を参照ください。
|
see you again☆