フラクタルゾーン 導かれた記憶

☆生きるための心得は人間を高める☆

備えあれば憂い無しこそが養生の基本 ♯008 お腹にガスがたまるなら消化機能の低下を疑って

f:id:akikamishiro:20200705233139j:plain

さて今回は、その事柄の原因や症状などの対策です。

 

お腹にガスがたまって出ない。

 

お腹が張って苦しいといったことは誰しもあると思います。

 

こうした状態のなるのは、何らかの理由で消化を担う【脾胃 ひい(消化系)】の機能が低下したためであると東洋医学の養生では考えます。

 

そして、こうした状態を『運化機能の低下』と言います。

『運化』とは、狭義では飲食物を胃から腸、腸から肛門へと動かす機能のことです。

 

この機能が低下すると、『腹満』と呼ばれる膨満感を覚えるようになります。

 

原因として考えられることは、おもに3つ。

 

1、脾胃(消化器系)そのものが弱っている。

 

2、脾胃を動かすエネルギーが巡っていない。

 

3、脾胃が元気に動くためのエネルギー自体が不足している。

 

 

お腹が張って苦しい理由はどれ?

 

 

1の場合、次のような症状が見られます。

 

・疲れやすい

・顔色が黄色っぽい

・食欲不振

・軟便あるいは下痢

・上腹部につかえがある

・吐き気がする

・嘔吐する

・薄い痰が多い

・舌自体の色は薄く白く肥大し、舌の苔は白く厚い

 

2の場合は精神的なストレスが重なったときに起こり、次のような症状が見られます。

 

・みぞおちあたりの膨満感や不快感がある

・ゲップがよく出る

・吐き気がする

・イライラする

・頭痛あるいは頭重感がある

・舌の苔が白く、舌自体の色は縁が赤くなることもある

 

3の場合は加齢や過労、睡眠不足、長期の偏食などが考えられ、次のような症状が見られる。

 

・膨満感がある

・元気が無い

・便秘

・排便困難

・疲れやすい

・舌の色は赤く、舌の苔は少ない

 

 

 1~3の原因によって、それぞれ対策が変わります。

 

【おなかが張る原因が胃腸の弱りなら、食事の見直しを】

 

1に核当し、おなかが張る原因が脾胃の弱りによる場合は、油っこいものや甘いもの、味の濃いもの、生もの、冷たいものなど胃腸の負担になるものを控え、さっぱり味のものを腹八分目に食べましょう。

 

なお、食欲がないときは無理に食べなくてかまいません。

『時間だから』と、おなかがすいてなくても食べている人は、1食抜いてみてください。

 

f:id:akikamishiro:20200712163333j:plain

そうしておなかがすいたら、お結びや蒸した芋類、リンゴなどを食べると良いですよ。

 

これらには、薬膳的に脾胃の不調を整える作用があるとされています。

 

f:id:akikamishiro:20200712163645j:plain

注意したいのは、お菓子などの甘いもの。

こうしたものを食べると、脾胃がさらに弱ってしまいます。

 

また、脾胃が弱る原因にはもうひとつあり、それは生まれながらにして弱い場合です。

そうした人は、周りが冷たいものを食べていても自分は避けるなど、人よりも脾胃のケアを重要視してくださいね☆

 

両親が胃腸が弱いという人は、とくに気をつけましょう。

 

 

 

【ストレスがおなかの張りの原因なら体をうごかして】

 

2に当てはまる人は、ストレス過剰状態です。

それを解消する方法として、古典には『考えるのをやめて身体をうごかすこと』と書かれています。

 

深呼吸をしたり、散歩をしたりして気分転換をしてください。

 

仕事中は特に同じ姿勢でいることが多く、エネルギーが巡りづらくなるので、気をつけて動くようにしてくださいね。

 

おなかが張るときは、ストレス過剰のサインと考えて、運動(ストレッチなど)を心がけるようにしましょう。

 

春菊、セロリなどの野菜やオレンジやみかんなどの柑橘類、ミントやローズなどのハーブなどの香りの良い食材を適度に取り入れるのも良いですよ☆

 

 

 

【胃腸の元気を取り戻せば、おなかの張りも解消】

 

3にチェックが多く付いた人は、体に蓄えられている生命エネルギーそのものが不足しています。

 

エネルギーは、普段の【食事】と【呼吸】によって作られ、腰にある腎に蓄えられています。ですので、偏食に気をつけて、深呼吸する時間を設けましょう。

 

エネルギーを補う食材は、長いもやもち米などの粘りのある食材、黒豆、黒ごま、など黒い食材、そして、自然の塩味をもつ牡蠣、昆布、海藻など。これらを日々食べるようにしてください。

 

甲状腺の病気には海藻類は摂取しないでください。

 

また、しっかり歩いて足腰を鍛えることも、腎を鍛えることにつながるので、階段を使う、1駅歩くなど、足腰を使うようにしてください。

 

そして、働きすぎに注意して、意識して休むことです。

 

睡眠不足は一気に生命エネルギーを損傷するので、できれば日付が変わらないうちに寝るようにしてくださいね。

 

 

 

おなかに張りを感じたら上記の可能性を探ってみてください^^

 

see you again☆

 

 

akikamishiro.hatenablog.com

 

akikamishiro.hatenablog.com

 

 

akikamishiro.hatenablog.com

 

 

フラクタルメンバーのお喋りコーナー☆

akikamishiro.hatenablog.com